私たち石松苑は、父が創業し40年以上になる造園会社であり、
確固たる技術やセンスを軸に、お客様との対話を大切にし、これまで信頼を得てきました。
そして本当に求められる庭造りや剪定後のイメージをくみ取り、期待以上のものを造りあげることを常に目標にしてきました。
2019年に先代より私に代表を交代しましたが、その想いはこれからも変わることはありません。
造園業界は後継者不足で廃業する事業者が増えてきていますが、
しかしその分、今まで庭のことを任せていた業者がいなくなり、困っている方がたくさんいらっしゃいます。
そういった方々よりご連絡をいただき、弊社のお客様となることが増えてきています。
また最近では、少しテイストをこだわりたい、オリジナリティのあるおしゃれな庭を造りたいといったご要望を
ホームページなどから弊社へお問い合わせいただくことも多くなってきました。
私自身会社を継ぐつもりは無く、高校を卒業をしてからコンサートの音響の仕事をしたいと思い、
東京の音響の専門学校に入学しました。
卒業後コンサートではなくテレビの技術会社に就職し、カメラアシスタントを経験。
1年で辞めてしまいますが、とても厳しい環境下の中、普通では経験できないことをさせていただき、
今となってはとても貴重な時間です。
その後業界からは離れ、スーツを着たサラリーマンがしたいと思い、
転職活動の後IT関係の会社に就職し2年間過ごしました。
その間に両親と改めて庭師の仕事の話をすることがあり、
そのときの決まったフローをこなす仕事とは全然違った、自分次第でなんでもできる、
とても色々な可能性がある仕事だと感じ、悩んだ末帰ってきてこの仕事をすることにしました。
最初何年かは雑用の仕事ばかりであったことや、気候に左右されること、親とは言え厳しい父のもとでの労働など、
楽しかったサラリーマンの仕事を思い出しては少し後悔するほどでした。
しかし、テレビ業界での厳しい環境での経験が活きたのか続けることができ、
そのうちに仕事を覚えていくとどんどんと楽しくなっていきました。
これから造園業がどうすれば生き残っていけるのか、
ただ生き残るだけではなく、いい物を造り続けて、
面白いことをしながら伸び続けるにはどうしたらいいか、ということを日頃考えています。
そのためにはまず人材が必要です。現在は父と二人、来れるときに外注の庭師の人を呼んで、
何とかやってきていますが、いつも手一杯の状態でお客様をお待たせすることもしばしば…。
一緒に働いて、一緒に考え、ともに成長できる人材を探しています。
この仕事は常に工夫する努力を続けていけば、絶えることはないと思っています。
昔は技術は見て覚え、厳しい上下関係の中で耐えながら修業をするスタイルが当たり前でしたが、
現代ではこのスタイルも通用しなくなっています。
確かに厳しい仕事であるということは間違いありません。しかしそれ以上に楽しみを感じてもらえるように、
わからないことや聞きたいことはいつでも聞けて、働く者同士の会話を大事にしていきたいと思っています。
休むことの重要性も、いろんな道を辿ってきて理解しています。
Instagramや音声メディアなどのウェブを使ったの発信などの活動も積極的に行っていますので、
覗いていただいて、雰囲気を感じていただけたら幸いです。